文学史対策問題集No.032~雨月物語について解説~

文学史対策問題集
この記事はこんな人に向けて書かれています

 

・大学受験の文学史対策をしたい人
・雨月物語について知りたい人

ことのは
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こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!

過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。

さて、本日の問題を確認しましょう!

次のうち、『雨月物語』の作者はだれか。

 

1.井原西鶴
2.上田秋成
3.近松門左衛門
4.小泉八雲

『雨月物語』の作者もよく出題されています。

一問一答問題。
さて、答えは決まりましたか?

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答え

2.上田秋成

★『雨月物語』は上田秋成の怪奇小説
★『雨月物語』は江戸時代の作品

上田秋成と『雨月物語』は一問一答問題か、時代を聞く問題が出題されます。

知っているか知らないかが分かれ目になります。

ちなみに、他の選択肢の
1.井原西鶴・3.近松門左衛門は江戸時代前期の元禄文化の担い手です。
→詳しくは文学史対策問題集No.031

4.小泉八雲は明治時代に活躍した人で「耳なし芳一」など怪談が有名です。

解説~『雨月物語』について~

今回は『雨月物語』について解説します。

まずは『雨月物語』の基礎データから。

【作者】上田秋成
【成立年代】江戸時代
【ジャンル】怪異小説

『雨月物語』のジャンル

『雨月物語』のジャンルは「怪異小説」です。

受験文学史で聞かれる作品の中で「怪異小説」に分類されるのは『雨月物語』くらいです。

『雨月物語』は中国古典や日本古典を題材にした伝奇の短編集です。

日本における「怪談話」の先がけです。

これまでの古典文学には意外と「幽霊」は出てきません。
出てくる不思議な生命体はだいたい「妖怪」なんですよね。

江戸時代後期:化政文化について

江戸時代は約250年とあまりにも長く続きましたので、文化面では大きく前期と後期に分けられます。

上田秋成はちょうど前期と後期の間を生きた人なのですが、秋成の作品は後期の文化の担い手に影響を与えたと言われています。

前期の元禄文化については文学史対策問題集No.031で、紹介しましたので、今回は上田秋成が影響を与えたと言われる後期の化政文化について紹介します。

受験文学史で、化政文化の作品として覚えておくべきは

十返舎一九:『東海道中膝栗毛』
滝沢馬琴:『南総里見八犬伝』
小林一茶:『おらが春』

この3作品は作品の作者名と作品名を一致させる問題をよく見かけます。

一緒に覚えておきましょう!

『雨月物語』まとめ

今回の問題で覚えておくべきことはこちら。(再掲)

★『雨月物語』は上田秋成の怪奇小説
★『雨月物語』は江戸時代の作品

上田秋成についてはこの2つ。

ついでに化政文化の文学者も整理しておきましょう。

★『東海道中膝栗毛』は十返舎一九の江戸時代に成立した作品
★『南総里見八犬伝』は滝沢馬琴の江戸時代に成立した作品
★『おらが春』は小林一茶の江戸時代に成立した作品

知識は力です。

一つずつ確実に覚えて行きましょうね。

本日はここまで!
お疲れさまでした!

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