・大学受験の文学史対策をしたい人
・松尾芭蕉の作品について知りたい人

こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!
過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。
さて、本日の問題を解いてみましょう!
1.おらが春
2.雨月物語
3.十六夜日記
4.野ざらし紀行
松尾芭蕉と言えば!『奥の細道』!
でも選択肢にはない…。どうしましょうか。
さて、答えは決まりましたか?
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答え
4.野ざらし紀行
★松尾芭蕉は江戸前期の元禄文化の担い手
大学受験文学史においては、なぜか『野ざらし紀行』が頻出です。
多分『奥の細道』だと、有名すぎてテストとしては差がつかないから、『奥の細道』以外の作品が出題されるみたいですね。
間違いの選択肢も重要なので、吟味しておきましょう。
2.雨月物語:上田秋成
→詳しくは別の回で
3.十六夜日記:阿仏尼
→文学史対策問題集No.029へ
解説~松尾芭蕉について~
松尾芭蕉は「俳人」です。
俳句(当時は俳諧と言っていました)を作る人です。
・五・七・五の音数を基本とする
・季語(季節を表す語)を入れる
この2つのルールが基本です。
松尾芭蕉は、自分の足で日本を歩き回り、その土地で感じたことを句にしていました。
②夏草や 兵どもが 夢の跡
①の句は今の山形県にある立石寺というところに行ったときに詠んだ句。
②は平泉に行ったときの句ですね。
こちらは教科書で読んだことがある人が多いかな?
覚えておくべき松尾芭蕉の作品
松尾芭蕉の作品で覚えておくべきは3つ。
②野ざらし紀行
③笈の小文
『奥の細道』は知っている…かな?
小中学校の歴史の教科書で覚えますよね。
でも残念ながら『奥の細道』は有名すぎてあまり問題にはなりません。
出題数が圧倒的に多いのは『野ざらし紀行』。
次に『笈の小文』です。
江戸時代・元禄文化について
江戸時代は250年程度続きます。
あまりにも長いので、文化面では大きく前期と後期に分けられます。
今回紹介した松尾芭蕉は前期の「元禄文化」の担い手です。
(「元禄文化」と聞いて「うっ…」となった日本史選択者の方。
気持ちはとてもよくわかります。とりあえずは「文学」面だけでも覚えていきましょう…!)
元禄文化の担い手として覚えておくべきは
→人形浄瑠璃の脚本家
井原西鶴:『好色一大男』『日本永代蔵』
→浮世草子というジャンルを作りました
松尾芭蕉:『野ざらし紀行』『笈の小文』
わたしも日本史選択で文化史が苦手だったのですが、単に頭文字をつなげて「ちかいまつ(=近・井・松)」と覚えて乗り切りました。
日本史の場合は美術作品なども覚える必要があるので大変ですよね…。
わたしは定期的に資料集の文化史がまとまったページをひたすら見て、写真のように覚えるようにしていました。
まずは文学だけでも覚えちゃいましょう!
松尾芭蕉の作品まとめ
今回の問題で覚えておくべきことはこちら。(再掲)
★松尾芭蕉は江戸前期の元禄文化の担い手
松尾芭蕉についてはこの2つ。
さらに元禄文化の文学者も整理しておきましょう。
★近松門左衛門は元禄文化の担い手で、代表作は『曾根崎心中』
江戸時代の問題は、作者と作品名を一致させる問題が多いです。
よく問題になるものを効率よく対策していきましょう!
本日はここまで!
お疲れさまでした!
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