文学史対策問題集No.033~本居宣長について解説~

文学史対策問題集
この記事はこんな人に向けて書かれています

・大学受験の文学史対策をしたい人
・本居宣長の作品について知りたい人

ことのは
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こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!

過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。

さて、本日の問題は?

次のうち、本居宣長の著作でないものはどれか?

1.古事記伝
2.折たく柴の記
3.源氏物語玉の小櫛
4.玉勝間

今回は著作「でない」ものが聞かれています。

さて、答えは決まりましたか?

答え

2.折たく柴の記

★本居宣長は江戸時代の国学者
★本居宣長の代表作は『古事記伝』『源氏物語玉の小櫛』『玉勝間』の3作品

本居宣長は、読解問題の出典にもなりますし、文学史の問題も出題されやすいです。

今回の問題でマスターしましょう!

ちなみに『折たく柴の記』は新井白石の著作です。

解説~本居宣長と国学~

本居宣長に関して、問題になりやすい観点を2つ、チェックしましょう!

国学とは

江戸時代に「日本古来の文化を研究しよう」という「国学」の考え方が出てきます。

日本は昔から中国や朝鮮半島の影響を受けています。

漢字や仏教の考え方は中国のものだし、稲作や生活必需品の技術、政治の考え方などもアジア圏のものを取り入れて発展してきました。

国学は海外(アジア)の影響を取り除いてみると、日本独自の文化や考え方が残るのではないか?と考えます。

本居宣長も国学を勉強する者(=国学者)の一人です。

日本独自の考え方を探すために「古典文学」作品の研究を始めます。

例えば『古事記』や『日本書紀』。

昔にさかのぼれば大陸文化の影響を受ける前の日本文学から「昔の日本人」がどんなだったのかを考えるようになります。

本居宣長の作品

本居宣長は国学を研究するうちに、古典文学作品の研究も進めて行くこことに。

研究結果とも言える、受験文学史で覚えておくべき本居宣長の作品を3つ紹介します。

【覚えるべき本居宣長の作品】

①『古事記伝』
②『源氏物語玉の小櫛』
(「たまのおぐし」と読みます)
③『玉勝間』

『古事記伝』はタイトルにもあるように、奈良時代の神話『古事記』の研究書です。

『源氏物語玉の小櫛』、これもタイトルにあるように『源氏物語』の研究書。

文学史対策問題集No.013で『源氏物語』と『枕草子』の評価を紹介しました。

ことのは
ことのは

『源氏物語』は「もののあはれ」
『枕草子』は「をかし」の文学だよ!

覚えていますか?(「アヤシイ!」という人は後で確認しておきましょう。)

「もののあはれ」とか「をかし」をだと評価をしているのは本居宣長です。

③の『玉勝間』は特定の作品の評価、というわけではありません。

本居宣長が研究してきた国学のあれこれに対して研究結果と意見を述べる文章です。

ジャンルは「随筆」。

この3作品はよく問題になります。
江戸時代の作品だということも一緒に覚えておきましょう。

ここからは余談。

私たちからすると、『古事記』(西暦700年代)も、江戸時代も(西暦1700年代)も同じ「古典」です。

よく考えると奈良・平安時代の文学は江戸時代の人からしても、1000年も昔に書かれた「古典」だ!

『万葉集』や『古事記』は本居宣長に研究対象にされるまで、ほぼ眠っていたようで、解読はかなり大変だったようです。

今でも解明されていない部分もあるし、今の研究から考えると間違っている部分もあるのですが、それでも古典文学が読めるようになっているのは本居宣長のおかげなのです。

(「おかげ」です!断じて「せい」ではありません!)

現代のわたしたちが『古事記』や『源氏物語』を読むときには、原文そのものも、江戸時代にどんな読み方をされていたかもわかるということですね!

おもしろい!

本居宣長と国学のまとめ

今回の問題で覚えておくべきことはこちら(再掲)

★本居宣長は江戸時代の国学者
★本居宣長の代表作は『古事記伝』『源氏物語玉の小櫛』『玉勝間』の3作品

本居宣長に関する問題は
①単純に作品名や成立年代を聞く問題
②『源氏物語』や『枕草子』、『古事記』など研究対象の作品と絡めた問題

2方向考えられます。
どちらからも対応できるように対策しておきましょう!

本日はここまで!

そして、文学史対策問題集の基礎編はこれで終了です。

受験文学史(古文分野)で「よく出る」問題と観点はここまで全部の問題に挑戦して、解説を読み込んでいれば9割は取れるように作っています。

このあとも類題を更新していきますが、基本はこれまでの33テーマ。

入試問題における「あと5点」を積み重ねられるように頑張りましょう!

お疲れさまでした!

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