この記事はこんな人に向けて書かれています
・大学受験の文学史対策をしたい人
・源実朝の私家集について知りたい人

こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!
過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。
本日の問題を確認しましょう!
1.拾遺和歌集
2.山家集
3.金槐和歌集
4.千載集
さて、答えは決まりましたか?
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答え
3.金槐和歌集
「1.拾遺和歌集」と「4.千載集」は勅撰和歌集ですね。
(よくわからんぞ!という場合は文学史対策問題集No.007を参照してくださいね。)
そして「2.山家集」は、西行の和歌を収めた私家集です。
では、今回テーマになっている『金槐和歌集』について詳しく見ていきましょう!
解説~『金槐和歌集』とは?~
まずは『金槐和歌集』の基礎データを確認しましょう。
【成立年代】鎌倉時代
【ジャンル】歌集
他の作品と関連する事項が少なく、独立した知識です。
ひとつずつ確認していきましょう。
【作者】源実朝
作者は源実朝です。
鎌倉時代の三代目の征夷大将軍です。
鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の子どもとして生まれます。
12歳で征夷大将軍に任命され、大人になるにつれて政治に関わるようになります。
最期は暗殺され、源頼朝の直系の子孫は断絶することに…。
(日本史を勉強している人は知っているかな?)
政治もしつつ、和歌の才能があった人だったようです。
『小倉百人一首』に選ばれたり、勅撰和歌集に和歌が入ったりしています。
【成立年代】鎌倉時代
鎌倉幕府の第三代・征夷大将軍だということが分かっていれば、鎌倉時代であるということが分かりそうですね!
【ジャンル】歌集
『小倉百人一首』や勅撰和歌集に選ばれるくらいの和歌の才能を持っていた源実朝。
征夷大将軍として政治もある程度きちんとやっていたようですが、和歌を作ることが好きでした。
好きすぎて、自分で歌集を作ってしまいます。
それが『金槐和歌集』。
収められている数はなんと663首。
(諸説あります。覚えなくてよいです。)
国のトップがここまでの数を作るって…本当に好きだったんでしょうね。
『金槐和歌集』のまとめ
今回の問題で覚えておくべきことはこちら。(再掲)
『金槐和歌集』は、勅撰和歌集が関連する問題の時に、ダミーの選択肢として入れられることが多々あります。
勅撰和歌集ではありません!
私家集です!
他の作品と関連づけて覚えにくい作品ではありますが、ひとつひとつ知識を確認していきましょう!
本日はここまで!
お疲れさまでした!
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