文学史対策問題集No.025~鴨長明の作品を解説~

文学史対策問題集

この記事はこんな人に向けて書かれています

・大学受験の文学史対策をしたい人
・鴨長明の作品について知りたい人

ことのは
ことのは

こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!

過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。

本日の問題を確認しましょう!

次のうち、作者がちがう作品はどれか。

1.方丈記
2.沙石集
3.無名抄
4.発心集

今回の問題と似たような問題はよく見かけます。

覚えておく価値がある、コスパの良い知識ですよ!

さて、答えは決まりましたか?

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答え

2.沙石集

★『方丈記』は鴨長明の作品で随筆
★『無名抄』は鴨長明の作品で歌論
★『発心集』は鴨長明の作品で説話
★『沙石集』は説話
 

鴨長明は問題になるくらい有名な作品が3作品あるので、問題が作りやすいですね。

鴨長明については解説で詳しく見ていきましょう。

ちなみに『沙石集』は鎌倉時代に成立した説話集です。
説話集については次の文学史対策問題集No.026で解説予定です。

解説~鴨長明について~

鴨長明は問題になりやすいです。

これから具体的に作品を紹介していきますが、先にどのようなところを覚えていけばいいか確認しておきましょう。

【問題になる観点】
①作者と作品の組み合わせを覚えておく一問一答問題
②成立した時代は?
③同じ作者が書いた作品は?
④ジャンルを聞く問題

①は【○○という作品を書いたのは誰?】というよくある問題です。もちろん、【○○さんが書いた作品はどれ?】という問題も同じように対応できますね。

単純な一問一答なので、鴨長明の代表的な3作品を下の解説で覚えましょう。

②の成立年代ですが、鴨長明は鎌倉初期を生きた人です。

③に関して。鴨長明には覚えるべき作品が3つありますので、同じ作者の作品は?という問題もときどき見かけます。

④のジャンルは3作品とも違うので、簡単な内容紹介と一緒に覚えましょう。

鴨長明の代表作 3作品!

ではお待たせしました。
鴨長明の代表作3作品の紹介をしていきます。覚えるのは下の3つ!

①『方丈記』
②『無名抄』
③『発心集』

①『方丈記』 ジャンル:随筆

まず一つ目は『方丈記』。ジャンルは随筆です。

アバウトな表現をすると、随筆とは日記です。
鴨長明が日常風景をどのように見て、どう考えていたのかが書いてあります。

『方丈記』では、特に火事、竜巻、地震など、当時の災害の様子が書かれています。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という書き出しは有名ですね。

日本三大随筆の1つです。(あと二つは『枕草子』と『徒然草』です。これについては文学史対策問題集No.028で詳しく説明しますね。)

『方丈記』は「ジャンルは随筆である」観点がよく問題になっている印象があります。

②『無名抄』 ジャンル:歌論

鴨長明は和歌も勉強しており、勅撰和歌集にも選ばれています。

歌論とは、「よい歌とは何か?」「和歌とはどうあるべきか?」を論じる文章です。

③『発心集』 ジャンル:説話

『発心集』は説話です。
説話に関しては次の文学史対策問題集No.026で詳しく紹介しますが、ざっくり言うと「仏教の教えは素晴らしいよ!」ということを主張する文章です。

鴨長明はお坊さんの立場から仏教について説明しています。

覚えるべきは、
①方丈記
②無名抄
③発心集

この3つです!

 

鴨長明と「無常観」

鴨長明の文章には「無常観」という考え方が根底にあります。

無常観とは…
「全てのものごとは移り変わる。同じ状態であることなどない」という考え方のこと。

うまくいかない恋愛や人間関係も「無常」、人の死も「無常」です。

『方丈記』の冒頭の

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」は完全に無常観を反映した文章ですね。

鴨長明は、「かも」という名前から想像できるように(?)京都にある下鴨神社に関わりのある家に生まれます。

しかし、兄とケンカをしてしまい、思い通りに神社の職に就くことはできませんでした。

どうしようもなくなり、出家して、お坊さんになります。

仏教の教えは「欲や執着を持たない」ことを良しとします。目の前のあらゆることは移り変わるのだから(=無常観)ありのままを受け入れよう、と悟りの境地を目指すものです。

しかし、なかなか難しい。

理想の「無常観」と現実の「執着」との葛藤が鴨長明の文章のところどころに見えます。

古典文学の、仏教に関連ある文章では「無常観」が背景になっていることが多いので、考え方を知っておくと読解問題にも役立ちます。

鴨長明の作品まとめ

今回の問題で覚えておくべきことはこちら。(再掲)

★『方丈記』は鴨長明の作品で随筆
★『無名抄』は鴨長明の作品で歌論
★『発心集』は鴨長明の作品で説話
★『沙石集』は説話

一つのトピックについて、関連事項が多いと問題が作りやすくなります。

ぜひ今回のポイントを覚えておきましょう!

本日はここまで。
お疲れさまでした!

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