この記事はこんな人に向けて書かれています
・大学受験の文学史対策をしたい人
・「もののあはれ」について知りたい人

こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!
過去3年分の問題を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。
さて、本日の問題を見てみましょう!
2.たおやめぶり
3.もののあはれ
4.をかし
本居宣長は江戸時代の国学者です。
文学史の問題には、時代を超えたパターンの問題もあります。
さて、答えは決まりましたか?
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答え
3.もののあはれ
★『源氏物語』は作り物語に分類される
★「もののあはれ」の文学だと評価される
『源氏物語』が題材になる問題は、圧倒的に時代関連の問題が多いです。
その次に、内容に関することが問題になります。
まずは、それぞれの選択肢の評価がどの作品のものなのかを確認しておきましょう。
→詳しくは文学史対策問題集No.001
2.たおやめぶり-『古今和歌集』
→詳しくは文学史対策問題集No.008
3.もののあはれ-『源氏物語』
→この記事で解説
4.をかし-『枕草子』
→詳しくは文学史対策問題集No.012
「もののあはれ」とは「しみじみとした趣」と訳されることが多いです。
自然や人の心などに対して「ああ、風情があるなあ…」と感じる気持ちのことです。
ちょっと切ないけれど、心の奥深くに感じるものがある作品だとして『源氏物語』を評価しています。
解説~『源氏物語』の基礎データ
まずは、基礎データを確認しましょう。
【作者】紫式部
【ジャンル】作り物語
【あらすじ】貴公子・光源氏とさまざまな立場の女性の恋愛遍歴
【成立年代】約西暦1000年
『源氏物語』が成立したのは約西暦1000年です。
これを知っているだけで解ける問題が圧倒的に増えます。
前回の文学史対策問題集No.012で紹介した清少納言も1000年を生きた人であることと一緒に覚えておきましょう。
【作者】紫式部
作者は紫式部です。
小・中学校の歴史で覚えましたよね。
しかし、作者が紫式部であることは有名すぎてあまり問題にはなりません。
【ジャンル】作り物語
「作り物語」は現代で言う小説です。
歌物語:『伊勢物語』『大和物語』『平中物語』
→詳しくは文学史対策問題集No.003
作り物語:『竹取物語』『宇津保物語』『落窪物語』
→詳しくは文学史対策問題集No.005
この6作品の集大成として『源氏物語』が成立しました。
【あらすじ】
『源氏物語』は、貴公子光源氏がかなわぬ恋と葛藤しながら、さまざまな女性と恋愛していく話です。
とても大ざっぱにまとめるとこんな身も蓋もないまとめになるし、
登場する女性の話をし始めると長くなるので難しいところです。
『源氏物語』は登場人物がかなり多いのと、主語の特定が難しいので読解問題としては根強い人気(?)があります。
細かいあらすじはどこか別の機会でするとして…

とにかく『あさきゆめみし』読んで!
マンガだから!
受験生でもマンガよんでもいいよ!
これで『源氏物語』が出典になっても怖くないから!
全巻読むぜ!という方はこちら
とりあえず1巻だけ読んでみる!と思ったならこちら。
図書館に置いてあることも多いのでとにかく!読んで!
わたしが高校生のときにもいろんな先輩に「あさきゆめみし」を読め!って言われたけど、光源氏があまり好きになれなくてスルー。
予備校講師の仕事を始めてからやっと読みました。
先輩のアドバイスを聞かなかったことを本当に後悔しています。
めっちゃわかりやすい!
説得力ないかもしれないけど、あの頃の先輩と同じように言います。

『あさきゆめみし』読んで!
『源氏物語』のまとめ
今回の問題で覚えておくべきことはこちら(再掲)
★『源氏物語』は作り物語に分類される
★「もののあはれ」の文学だと評価される
文学史の問題としても、読解問題としても問題になりやすい『源氏物語』
このページの内容を知っていればもう基礎データに関する問題は怖くないですね!
本日はここまで!
お疲れさまでした!
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