勉強楽しんでますかーーーーーー?
(あれ、もうスベりました?!)
こんにちは!
予備校講師として国語を教えている、ことのは(@kokugohaku)です。
授業中の教室なら、みんな白い目でこっちをみてるんやろうなぁと思いながらも負けずに続けます。
社会人になってまで「勉強」に関わる仕事をしているくらいなので、勉強するのおもしろい!ってわたしは思ってます!
勉強が「おもしろい」のは「分かる」から
まずは、勉強のおもしろさがどこにあるか考えてみましょう。
今までに、ちょっとくらいは「おもしろい」「楽しい」って思ったことないですか?
その瞬間をなんとかして思い出してみてください。
「へぇー!」って思ったことでもいいから!(必死)
「勉強のおもしろさ」は単純です。
これだけ。
単純すぎるので、もう一つルールを加えるとすれば、
今までおもしろいな、と思ったことを完全に独断で紹介します。
自分の好きな科目の具体例を見てみてね。
国語のおもしろ話
国語を教えている予備校講師なので、まずは国語で「おもしろい!」と思ったことを紹介します。
古文の授業で『大鏡』っていう作品の勉強しました?
わたしは『大鏡』について詳しく知りたいと思ったから大学行きました。
なにが面白いかって言うと…!
『大鏡』は平安時代の藤原道長をメインに「藤原家ってすごかったんだよー」という話を紹介するために作られた、176年間の歴史を題材にした物語です。
日本史の教科書のように、出来事をならべて紹介されてもあんまりおもしろくないですよね。
(教科書作ってくれている方、本当にごめんなさい)
でも『大鏡』は「190歳と180歳のおじいちゃんが、約180年間の思い出話をする」という形式で話が進んでいくんです!
ぶっ飛びすぎていませんか?!
しかも、この約200歳のおじいちゃんに歴史を語らせる発想、めちゃめちゃおもしろくないですか?!(強引)
ネット記事でも、単に文字の羅列の記事よりも、キャラの会話形式、LINE風のほうが読みやすいことありますよね。
(だから今日は吹き出し多めにしています 笑)
今とやっている工夫って一緒やん!おもしろい!
これは「今と昔」という2つの事柄がつながったことに気付けたからおもしろい!
数学の感動体験
実は大学受験生の時は、数学が一番得意だったんですよね…!
中学生で習う数学と、高校生で習う数学では、三角形の面積の公式で使われる言葉が違いますよね?
「(底辺)×(高さ)÷2」で面積が求められますが、これは底辺と高さが垂直に交わっている必要があります。
だから高校受験のときは「いかにうまいこと補助線を引けるか」が入試数学の点数を左右していました。
これが高校生になると…
sin・cos・tanの値はいくつか覚えましたが、2辺の間の角度が90°じゃなくても面積が求められるようになりました!
これだけでも高校生のわたしは十分感動案件だったのですが、さらにもうひとつ発見しました。
なんで同じものを求めているのに公式変わるんや?
この疑問を検証してみることに。
中学生の問題を高校生の公式で解いてみよう!
sin90°は「1」や!!!!!!
sin90°は「1」なので、かけ算においては無視してOK。
だから中学生の教科書の公式は90°に限定してたんや!
言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、自分で発見できたことに感動。
今でも感動体験として残っているのだと思います。
これは「今まで知っていた既知のこと」から「知らなかった未知のこと」につながったのがおもしろい。
英語の気づき体験
英語が受験生時代、最後まであまり得意になれなかった科目でした…
が、英語の先生の話でおもしろいな!と思ったのは、
「それぞれの言語の単語を見ていると、その文化が大切にしているものがわかる」ということ。
例えば…
フランス語では「犬」と「タヌキ」は同じ単語を表すそう。
(ちょっとググってみたところ「chien」という単語らしい)
でも、日本では「犬」と「タヌキ」に別の名前を与えています。
犬は一緒に猟をするなど、昔から人間との結びつきがあったけど、タヌキは作物を荒らす動物だと思われていたから区別する必要があったということですね。
こんなふうに「自国の文化」と「他国の文化」の差異に気付けたときもおもしろい。
なんで勉強は楽しくなさそうなのか?
こんな風に、勉強していると「ちょっとおもしろいかも?」「へー!そうやったんや!」と思えることに出会えます。
部活などの普段頑張っていることや、ゲームでも一緒です。
試合で活躍できる一瞬を目指してしんどい練習を普段たくさんやる。
ゲームクリアを目指して、何度ゲームオーバーになっても再チャレンジする。
楽しい一瞬のために、ちょっとつらいことも一生懸命やってみる。
勉強も一緒です。
こういった楽しい気づきができるように、「練習」が必要。
それが、日々の計算問題だったり、単語を覚えることだったりする。
逆に、なんで勉強だけずっと楽しいと思った?
おもしろくなさそうに見える要因を想像するならば、
それは勉強は義務教育で「やらされるもの」だからなんだと思います。
人間、強制されるとなんでもやりたくなくなっちゃいますもんね。
しかも、その「勉強をやれ」という大人が「勉強はおもしろくないものだ」と言う。
むしろ「勉強はきらい」と言わないといけない空気感を大人が作ってしまっている。
そりゃあ、やりたくなくなるわ。
2つのものを比べられる力
差がわかるには、2つを知っている必要がある。
この比べられる力はとても大切です。
何か決定をする場合でも、いくつかある選択肢の中から比較して選べるほうが、最善に近づく可能性が高くなりますよね。
…というのもあるけど!
やっぱり、新しいことが出来るようになったり、何かを発見したりするのは楽しいこと!
勉強はおもしろいよ!
「おもしろいorおもしろくない」は、
勉強してみて、自分で判断できるようになってからでも遅くないんじゃないかな?
いーっぱい語ってしまったけど、
なんかおもしろそうにしてんなあ…と思ってもらえたなら、
そして「そんなに言うならちょっと勉強してみようかな」と思ってもらえたなら、
とてもうれしいです。
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