文学史クイズNo.021【2020】

【過去記事】

こんにちは!ことのは(@kokugohaku)です!
本日はNo.020に続いて立命館大学からの問題です!

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問題

これはなかなか難しいですね…。
わからん!ってなったら、何か一つカンで記号を選んでおいてあとは他の問題で挽回…に切り替えましょう。

さて、答えは決まりましたか?

答え

解説

芥川龍之介について

今回の問題、難しかったですね…。
他の選択肢も「よく出る!」ものではなく、選択肢同士を比較して選ぶということもできなかったので、「芥川龍之介の作品→『藪の中』」がきちんとわかっていないと自信を持って選べない問題でした。

今回は芥川龍之介についてまとめていきますね。

芥川龍之介は「新思潮」という雑誌から出てきた作家です。夏目漱石に認められ文壇デビューします。

作品をジャンルで分けると、以下のようになります。

『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』などの古典を題材にした作品
『鼻』:文壇デビュー作
『芋粥』『羅生門』『地獄変』『藪の中』などが挙げられます。
その中でも特に平安朝を題材としたものは「王朝物」と呼ばれます。

江戸物
『戯作三昧』:『南総里見八犬伝』を書いた滝沢馬琴の様子を描く
『枯野抄』:松尾芭蕉の臨終の時の弟子たちの様子を描く

童話
『杜子春』『蜘蛛の糸』

晩年には、人生をテーマに取った作品が多くなり、最終的には「ぼんやりとした不安」を理由に自殺してしまいます。晩年の作品『河童』にちなみ、命日である7月24日は『河童忌』と呼ばれています。
また、菊池寛が、今でもおなじみの「芥川賞」を設立します。

近現代の文学史は、作者名と作品名の一致はもちろんのこと、「雑誌名」「人間関係」が問題になることも多々あります。
芥川龍之介の場合は「新思潮」と「先輩(?)の夏目漱石」と「友達(?)の菊池寛」ですね。
(先輩と友達…というのはくだけすぎた表現かもしれませんが、イメージとしてはそんな感じです)

立命館大学をはじめ、近現代文学の文学史が出題される大学を受験予定であれば、この辺の知識も一つずつ増やしていきましょう。
本日はここまで、お疲れさまでした!

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