こんにちは!
ことのは(@kokugohaku)です。
今回はよく話題となる「なぜ勉強しなければならないのか?」について、
一介の予備校講師の見解を書きます。
勉強する意味は?
ずばり、なんで勉強しないといけないんでしょう?!
そんなん、ぶっちゃけ人による!
なんか期待していた答えと違っていた人、すみません。
でも、もう、「人による」に尽きると思うんです。
たとえば、弁護士や医者など、大学に行って所定の資格を取らなければならない職業をめざす人はこれが目的になるでしょうし、
甲子園で活躍する高校球児・芸術の世界ですでに頭角をあらわしている人には、義務教育で十分?
それ以上の学校の勉強は不必要で、生の外国語を習得することに時間を使った方がいいのかも。
あ、じゃあ自分には不要だわって思った人。ちょっと待ってください。
簡単に勉強は不要だって言わないでほしい!
すこし昔話をさせてください。
わたしがまだ小学生だったころ、学校の勉強はあまり好きではありませんでした。
家に帰ってきてまでなんで宿題やらなあかんねん、と思っていました。
習い事(テニス)の友達と「勉強なんかやっても意味ないやんな!」と笑いながら話していたその時。
わたしたちの会話を聞いていたコーチが一言。
なんで勉強をとことんやったことがないやつが
勉強に意味がないってわかんねん。
20代になった今でもこの言葉はとても印象に残っています。
確かに。勉強をきわめてないんやから意味ないかどうかはわからんな。
妙に納得したわたしは、
じゃあ勉強をとことんまでやって
「勉強には意味なかった!」って言ってやろう
by小学5年生のことのは
今考えると「なんでこうなった?」という思考回路ですが、
これから少しずつ勉強をしていきました。
わたしにとっての「勉強する意味」
こうして、ぼちぼち勉強をするようになり、
中学校ではだいたいテストでtop3には入る(荒れた田舎の中学校ですが)、
高校もいわゆる公立進学校に進学し、同志社大学に入学。
そしてなぜか、今は予備校講師をやっています。
・数学をきちんと勉強していないと絶対に出会えなかった生涯の伴侶。
(この話は機会があればいずれ…笑)
・お給料を頂き生活の基礎になっているという意味でも、頑張る生徒さんたちにたくさん会えるという意味でも、大切な仕事に出会えたこと。
細かいことを挙げればもっとたくさんあるんだろうけど、
人生に大きく影響を与えたという点ではこの3点です。
とてもとても悔しいけど、勉強をやっていてよかった。
まだとことんやりきる前だけど。
ひとつ知っておいてほしいことは、
「決して、わたしは上の3つを手に入れようと思って勉強していたわけではない」ということ。
文学部に決めたのは、勉強をしたかったからで、受験時に就職のことなんて考えていなかったし、
ましてや「結婚相手を見つけよう」と思って数学を勉強していたわけでもありません。
でも、結果的にそうなった。
勉強する意味は後からついてくる。
少し話を大きくします。
現代は「お金さえ払えばなんでも手に入る」時代。
【give(ex:お金)】すれば、【take(ex:商品・サービス)】が得られる時代。
勉強も同じように【give(時間・わからないと悩む労力)】すれば、
どんな【take】が得られるのかを考えてしまうクセがついてしまっている。
だからこそ
「なんで勉強しなきゃいけないか?」
(=勉強には【give】に見合った【take】があるのか?)
という質問が出てくるのではないでしょうか。
でも、本当に勉強・学ぶということはそんな性質のものなのでしょうか?
実際に役に立つのはもっと先。
後から「ああ、このためやったんかな。やっててよかった。」と思えるものです。
知らなくても生きてはいけるけど、人生の岐路で選べる選択肢が減っていくのは悲しくないですか?
未成年からのこの質問をごまかす大人も、
他の答えを持っている大人もいるだろうけど、
わたしは自分の経験から、声を大にしていいたい。
勉強する意味なんて人による!
そしてあとからついてくるもの。今はわからん!
今、他に熱中できるものがないなら勉強してみたら?
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