大学受験文学史【歴史物語】を扱った問題に挑戦!

★問題挑戦編
ことのは
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こんにちは!
国語予備校講師のことのはです!

過去問5年分以上の大学入試の文学史問題を分析した結果から「よく出る問題」だけに絞って出題・解説します。

今回は「歴史物語」を扱います。

そもそも「歴史物語」って何だ?問題解ける気がしないぞ?と思った場合は、基礎知識を整理したページを先に読んでから挑戦してみてください。

では、今回の練習問題に挑戦!

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問題

問1
次のうち、成立年代が一番遅い作品はどれか。

1.大鏡
2.増鏡
3.今鏡
4.水鏡

問2
『月のゆくへ』は江戸時代に書かれた歴史物語であるが、平安時代に書かれた歴史物語を一つ選べ。

1.蜻蛉日記
2.とりかへばや物語
3.大鏡
4.古今著聞集

問3
『大鏡』では主に誰の栄華を描いているか。

1.藤原道長
2.徳川家康
3.平清盛
4.在原業平

類題出題歴(一例)
・2021年 九州大学
・2019年 学習院大学
・2017年 法政大学

↓(答えが出ます)

答え・解説

問1
次のうち、成立年代が一番遅い作品はどれか。

1.大鏡
2.増鏡
3.今鏡
4.水鏡

歴史物語では、成立年代に関する問題がよく出題されています。
成立順はゴロ合わせで【はなだいこんみずまし】で覚えてしまいましょう。

はな(栄花)→だい(大鏡)→みず(水鏡)→まし(増鏡)の順です。選択肢の中で一番遅いのは「増鏡」です。

・「歴史物語」の成立順は「はな→だい→こん→みず→まし」の順

問2
『月のゆくへ』は江戸時代に書かれた歴史物語であるが、平安時代に書かれた歴史物語を一つ選べ。

1.蜻蛉日記(日記)
2.とりかへばや物語(作り物語)
3.大鏡
4.古今著聞集(説話集)

問題文で聴いたことのない『月のゆくへ』という作品が出てきても驚かなくて大丈夫!
問われているのはあくまで「歴史物語」に分類される作品だけです。

大学受験文学史で覚えるべき歴史物語は【はなだいこんみずまし】(=『栄花物語』『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』)の5作品だけです。

・「歴史物語」に分類されるのは『栄花物語』『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』

問3
『大鏡』では主に誰の栄華を描いているか。

1.藤原道長
2.徳川家康
3.平清盛(平家物語)
4.在原業平(伊勢物語)

『大鏡』は藤原道長の栄華が題材になっています。

・『栄花物語』も『大鏡』も藤原道長の栄華を扱っている

「歴史物語」はココが出る!まとめ

「歴史物語」で覚えるべきポイントをまとめます。

チェックポイント

・「歴史物語」に分類されるのは『栄花物語』『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』

・「歴史物語」の成立順は「はな→だい→こん→みず→まし」の順

・『栄花物語』は編年体・『大鏡』は紀伝体

・『大鏡』には大宅世継と夏山繁樹という「語り手」がいる

・『栄花物語』も『大鏡』も藤原道長の栄華を扱っている

ことのは
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これさえ覚えれば、「歴史物語」関連の大学受験文学史問題の9割は解ける!

今回はここまで。
定着させるために、繰り返し問題を解いてくださいね。

「歴史物語」の基礎知識を確認しておきたい場合はこちらのページを確認してください。

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