文学史対策問題集No.012~紫式部と清少納言~

文学史対策問題集

この記事はこんな人に向けて書かれています

・大学受験の文学史対策をしたい人
・紫式部と清少納言について知りたい人

ことのは
ことのは

こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!

過去3年分の問題を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。

さて、本日の問題はどんなのでしょうか?

中宮定子に仕えた女房の作品として正しいものはどれか?
1.枕草子 
2.源氏物語 
3.十六夜日記 
4.更級日記
ポイントは「定子」です。
日本史選択の人に有利な問題かな?

さて、答えは決まりましたか?

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答え

1.枕草子 

★『枕草子』は約西暦1000年成立の清少納言の作品
★清少納言は中宮定子に仕える
★『枕草子』は「をかし」の文学と評価される

それぞれの作品の作者を確認しておきましょう。

1.枕草子-清少納言
2.源氏物語-紫式部
3.十六夜日記-阿仏尼
4.更級日記-菅原孝標女

選択肢になっている作品名と作者名は頻出の組み合わせです。
全部言えましたか?

解説~『枕草子』~

まず、作品の基礎データを見ていきましょう。

【成立年代】約西暦1000年。平安中期
【作者】清少納言
【ジャンル】随筆
【あらすじ】作者の感じたこと・定子との思い出
 

【成立年代】約西暦1000年

日本文学史において「約西暦1000年」は一つの基準です。

まずは清少納言が活躍した時代だと覚えておきましょう。

【作者】清少納言

小・中学生の歴史の授業で出てきましたね。

知っておくべきではありますが、有名すぎて問題にはあまりなりません。

【ジャンル】随筆

「随筆」とは「他者に読まれる前提の日記」だと思ってください。

自分の意見とか、感じたこと・思ったことを文章にしたものです。「エッセイ」ともいいますね。
清少納言の感性ってほんとすごいんです。詳しくは↓で紹介します。
「すごい」としか言えない私の感性は知れていますが…笑

清少納言にTwitterなんかやらせたら、バズ量産です。多分。

『枕草子』は江戸時代の国学者・本居宣長に「をかし」の文学と評価されます。

「をかし」とは「(interesting的な)おもしろい・趣がある」の意味です。

ただ逆に言うと日記=身内ネタが多いので、読みづらい。
まあ、仕方ないですね。清少納言も1000年後に入試問題にされているなんて思っていないですよね…。

【あらすじ】作者の感じたこと・定子との思い出

『枕草子』は内容の特性から3種類に分けられます。

【随想的章段】

一番有名なのが、冒頭部分。

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて…

一度は聞いたことがあるフレーズですよね。
作者の感じたことを文章にしています。

【類聚的章段】

一つテーマを決めて、そのテーマにあうものを列挙する文章です。
「○○なもの。」で文章が始まります。
最初のテーマ(上で言うと○○に入るもの)さえ分かればわりと読解しやすいです。何かに関わる「モノ」が並べられているだけですから。

近うて遠きもの

宮のべの祭。
思はぬはらから、親族の仲。
鞍馬のつづらをりといふ道。
師走のつごもりの日、正月(むつき)の朔日(ついたち)の日のほど。

【意訳】
近くて遠いもの。
①宮のべの祭り。(昔あったお祭りの名前)
②遠い兄弟や親戚の仲
③鞍馬のつづらおりという道。
④大晦日と正月の間

「近くて遠い」というお題で、②の親戚の話と④の時間の流れの話を同レベルで持ってくる観察眼がすごいですよね。
類聚的章段は「ものづくし」とも言われます。
現代に生きる私たちでも「わかる!」と思えるネタが満載でおもしろいです。
 

【日記的章段】

読解問題になるなら圧倒的にこの日記的章段。
そして読解しにくいのもダントツで日記です。

日記的章段では、宮中で定子に仕えた時代のやりとりが題材になっています。

【清少納言と紫式部の関係】

よくライバルとして並べられますが、宮中に同時期にいたことはないようです。

二人がライバルと言われるのには理由があります。

まず人物相関図にしてみますね。

時の天皇は一条天皇。

中宮(=天皇の妻の中の最高ランク)は定子でした。
政略結婚とはいえ、二人は仲良しだったようです。

定子に仕えていたのが清少納言。頭がよく、明るい才気煥発タイプ。
そんな清少納言がほれこむほど、定子は学問もよくでき、人柄も素晴らしい人でした。

そして時の権力者は藤原道長。
権力を握るために、自分の娘・彰子を無理やり一条天皇の最高ランクの妻にします。
彰子に仕えていたのが紫式部です。

ちょうどその頃定子の父が亡くなってしまいます。
一条天皇は定子が気になりつつも、道長の手前、彰子を適当に扱うこともできません。

そうしてどんどん宮中の中で定子の立場が弱くなっていきます。

『枕草子』では、(今はつらくても)定子との楽しかった日々を記録しておくための日記であったようです。

『枕草子』まとめ

今回の問題で覚えておくべきことはこちら(再掲)

★『枕草子』は約西暦1000年成立の清少納言の作品
★清少納言は中宮定子に仕える

本日はここまで!
おつかれさまでした!

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