文学史対策問題集No.026~説話集について解説~

文学史対策問題集
この記事はこんな人に向けて書かれています
・大学受験の文学史対策をしたい人
・説話集について知りたい人
ことのは
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こんにちは!
国語予備校講師のことのは(@kokugohaku)です!

過去問を分析した国語予備校講師が、
効率よく文学史問題を対策するための問題を厳選して出題しています。

さて、本日の問題は?

次のうち、説話に分類されない作品はどれか。

1.宇治拾遺物語
2.沙石集
3.十訓抄
4.梁塵秘抄

今回の問題は、
積極的にも(この3つが説話だ!)
消極的にも(これだけが仲間外れだ!)、
どちらの方向からも解けるようにしておきたい問題です。

さて、答えは決まりましたか?

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答え

4.梁塵秘抄

★『宇治拾遺物語』は説話集
★『沙石集』は説話集
★『十訓抄』は説話集
★『梁塵秘抄』は歌謡集

説話集については下で詳しく解説していきます。

『梁塵秘抄』については、文学史対策問題集No.020で解説しています!

鎌倉時代初期に作られた「今様」という形式の歌を収めた歌謡集でしたね。

解説~説話集について解説~

「説話集」とは「仏教って素晴らしいよね!」という主張をわかりやすく伝える文章を集めた作品です。

【説話集の基本の型】
困っていた人がいた!

仏さまが助けてくれた!

ほら!仏教信じるといいことあるでしょ?!
(そして)
最初か最後かに教訓が述べられる!
説話集は、鎌倉時代にたくさん作品が作られます。
なぜか?それは当時の時代背景が関係しています。

平安時代までは、基本的に「仏教」は身分の高い人のものでした。

仏教の考え方を平たくいうと、
「極楽浄土に行くため、そして生まれ変わった来世で辛い思いをしないために、今しっかりお経を唱えて仏道修行をしておこう」という発想です。
(えらい人ごめんなさい)
文字が読めたり、仏道修行の時間を取れるのは身分がある人ばかりでした。

それが鎌倉時代に入ると、仏教がどんどん一般人にも広まっていきます。
(日本史選択の人は鎌倉六仏教の宗派と開祖を覚えますよね?親鸞とか浄土宗とか…)

学問がない一般人でもわかりやすく、
「仏教を信じるとこんないいことがあるんだよ!」ということを物語風・具体的に示したのが説話集です。

だから基本的に説話集は鎌倉時代以降に成立しています。

もちろんこの型にはまらない文章もたくさんあります。
人付き合いのマナーとか、恋愛の教訓とか…。

日本むかしばなしの「わらしべ長者」や「舌切りすずめ」はもともと説話集に入っている話です。

説話集に収録されている話はかなりぶっとんだものも多くて、めちゃめちゃおもしろいです。本当は授業で扱いたいのですが、放送禁止用語をたくさん使わなきゃいけないので多分だめだろうな…。

説話集に分類される作品を紹介

文学史の問題で「説話集」に分類される作品として出題されるものを紹介します。

『日本霊異記』
平安時代初期に書かれた、日本最古の説話集。

『今昔物語集』
平安時代末期に書かれた説話集。

『発心集』
鎌倉時代初期。作者は鴨長明
文学史対策問題集No.025で詳しく紹介しています。

『宇治拾遺物語』『十訓抄』『古今著聞集』『沙石集』
鎌倉時代に成立。
作者はわかっていないので作者名は問題になりません。

細かく見ていくとたくさんありますが、受験の文学史問題の対策であれば、これだけ覚えておけば、だいたいの問題は解けますよ!

説話集の解説まとめ

今回の問題で覚えておくべきことはこちら。(再掲)

★『宇治拾遺物語』は説話集
★『沙石集』は説話集
★『十訓抄』は説話集
★『梁塵秘抄』は歌謡集

説話集は読解問題でも、文学史の問題でも頻出です。

対策しておきましょう!

本日はここまで。
お疲れさまでした!

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